美女と野獣の本当の物語

こんにちは 越谷の税理士渡邉広恵です。

GW中に、映画『美女と野獣』を観てきました。今年一番楽しみにしていた映画です。

作品中に流れる名曲・ストーリィーも、ディズニーアニメーションのものと同くミュージカル映画になっていたので、実は期待していただけに、「あぁ、同じなのね・・・」というのが正直な感想です。

決してつまらなかった というのではなく、歌も素敵だし、映像も十分楽しませてもらいましたが、なんとなく物足りなさを感じたのです。

ということで、原作を読んでみたくなりました。

出版されている書籍には2種類あり、左の「ボーモン夫人版」と、右の「ヴィルヌーヴ夫人版」の2種類がありました。内容に違いがあるようなので2冊とも購入しました。

両方読みましたが、とても読みごたえがあって良かったのは、「ヴィルヌーヴ夫人版」です。一般的によく知られている「美女と野獣」のお話は、「ボーモン夫人版」のほうです。

「ボーモン夫人版」は、ストーリィーが短く(25ページで完結。この1冊には、ほかに12篇の物語が載っています。)、物語の背景が全く書かれていません。ディズニー「美女と野獣」の話を知っているからこそ、それでも内容が理解できるといった感じです。

一方「ヴィルヌーヴ夫人版」は、1冊すべてが「美女と野獣」のお話です。心の美しいベルが、野獣を愛することで、野獣の呪いが解けて王子に戻る・・・という話の流れは同じですが、内容は複雑でかなり厚みある肉付けがされてます。

(ベルは、“ただの心の美しい女性”ではなかったし、野獣も“自分の行いが悪くて野獣にさせられた”わけでもなかったのです。)

解説の中で「ボーモン夫人版は、子供向けの読み物」、「ヴィルヌーヴ夫人版は、大人用のフィクション」と書かれていました。 まさにその通りだなと、久しぶりに楽しめた1冊でした。

原作を読むのは、とても面白いです。かつて読んだこちらの本は、「赤ずきん」「眠れる森の美女」「シンデレラ」などの童話がちょっと違った内容で書かれています。(その時書いたブログはこちら

子供向けのハッピーエンドとは違った観点で、大人だからこそ理解できるこういった本を読んでみるのも 楽しいですよ。

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